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半分の月がのぼる空 映画撮影と巡礼旅行(1) -まえがき-

はじめに

電撃文庫にて、2003年から2006年まで全8巻で発売された小説『半分の月がのぼる空』。
これは、突然入院することになった主人公が、病院でとある少女と出会ったことにより、自分の情けなさや無力と向き合いつつ、“いつかは終わりの来る日常”を生きていく姿を描いた恋愛小説です。
執筆した橋本紡先生は三重県伊勢市出身であり、作品の舞台である伊勢は、脚色はありつつも忠実に描かれています。

僕はこの小説に出会った時、ものすごい衝撃を受けました。
17歳の少年である主人公が感じていた、自分に対する情けなさや無力感や、その他様々な感情が、読んでいた当時16歳だった僕が抱いていたそれと全く同じだったからです。
物語の終盤で提示されたメッセージは、その後の僕の人生に少なからず影響を与えることになりました。
僕の人生を救ってくれた二作品のうちの一つであり、このような小説を書いてくださった橋本先生にはとても感謝しています。

旅行のきっかけ

僕の魂を揺さぶった作品であっただけに、物語の舞台となった伊勢にも一度は行ってみたいとかねてから思っていました。
ただ、僕が住んでいる場所は、自己紹介ページでも書いたように雪がふる町であり、伊勢からは何百キロ離れてるんだか見当もつきません。
いつかは行きたいなあと思いつつも、実行される可能性はかなり低いと思っていました。

しかーし!
思わぬニュースが飛び込んできました。

『半分の月がのぼる空』実写映画化決定

完結から三年経っていたこともあり、すごくびっくりしました。
しかも、撮影は伊勢で行われ、エキストラの募集もあるとのこと。

行くしかない。
このチャンスを逃したら、たぶんもう二度と伊勢に行くことなんてない。

ニュースを見た瞬間、僕に与えられた選択肢はただ一つになりました。

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2009年5月15日 公開
2009年9月11日 更新