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ソード・ワールド2.0リプレイ はじまりの影(1) 概要とキャラ紹介

はじめに

これは、ファンタジーTRPGの「ソード・ワールド2.0」のルールで行ったセッションの様子を再現したリプレイです。

TRPGとは、「テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム」の略で、ゲーム機などで行うテレビゲームとは異なり、人間同士の会話によってストーリーを進めていく遊びです。
テレビゲームの場合、予めプログラミングされた行動しか起こせないのに対して、TRPGではお互いの会話によって行動が決められるため、想像力が及ぶ限り無限の行動が可能になります。

もちろん、何でも想像力で解決してしまっては歯止めが効かず、いとも簡単に人間がモンスターを倒せてしまったり、銃弾を素手でキャッチできたりなんてことになりかねません。
そこで、ある程度の線引きをするのがルールブックになります。
ほとんどのルールブックにおいて、成否を決めるのはサイコロの役目になりますが、そのサイコロをどのように運用するかなどが、ルールブックには規定されています。
それぞれのルールブックには、遊ぶのに適したジャンルがあり、剣と魔法のファンタジーものであれば「ソード・ワールド2.0」や「アリアンロッドRPG」、ホラーものであれば「クトゥルフ神話TRPG」「放課後怪奇くらぶ」、SFものなら「パラノイア」などといったものが挙げられます。

今回は、日本で最も成功したファンタジーTRPGとも言われる「ソード・ワールド2.0」のルールでプレイしてみました。
招集したメンバーは『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といった王道ファンタジーRPGが大好きなメンバーだったので、これはファンタジーものをやるしかないなと結論づけた次第です。

「ソード・ワールド2.0」の魅力は手軽に始められるところ。
高いものになると5000円を超えるルールブックすらありますが、「ソード・ワールド2.0」はとりあえず始めるだけなら1000円弱で買える「ルールブックI」1冊があればいいのです。
僕もとりあえず「ルールブックI」を1冊買って今回のプレイに挑みました。

さて、TRPGにおいてはメンバーの役割は2手に分かれます。
片方はゲームマスター。
これはゲームの司会進行役で、事前に大まかなストーリーを決めておき、適切なストーリーの進行や戦闘・技能の判定の公正なジャッジを下したりします。
基本的には1人が務めるもので、今回はサイト管理人の冬野雪地がやりました。

もう片方はプレイヤー。
こちらはキャラクターを操り、ストーリーを切り開いていく人になります。
今回、このプレイヤーは大学の同級生に来てもらいましたが、その数わずか2人。
TRPGは、ゲームマスター1人、プレイヤー4人が最も遊びやすいとされ、概ねプレイヤーは3〜5人でプレイすることが多いです。
2人しかいないというのはちょっと厳しく、特に戦闘において駒不足に陥る懸念があります。

そんな不安がありながらの今回のセッション。
シナリオは『ルールブックI』のサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」の改変にしました。
「ソード・ワールド2.0」に触れたことがなかったので加減が分からないこともあり、戦闘・探索パートは「バルトゥーの屋敷」をほぼそのまま流用。前半の導入部については王道ファンタジーっぽさを意識したものを自作しました。
はてさて、無事に生き残ることができるのでしょうか。

基本データ

はじまりの影 基本データ
シナリオ 「はじまりの影」
(『ソード・ワールド2.0 ルールブックI 改訂版』サンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」の改変)
使用ルール ソード・ワールド2.0
使用ルールブック 『ソード・ワールド2.0 ルールブックI 改訂版』
開催日 2012年12月
プレイ時間 準備2時間、本編5時間30分
参加者 ゲームマスター1人(冬野雪地(管理人))
プレイヤー2人

シナリオ概要

山間の小さな村に住む青年ボッスン・スイッチは、村の外に出て冒険者として世界を旅することを夢見ている。
そんなある日、村に情報屋が訪れる。
噂によると、村の近くで古代の遺跡を見つけてきた帰りだという。
これは村の外を冒険するチャンスだと睨んだ2人は、情報屋の元を訪ねることにするが――。

ゲームマスター・キャラクター紹介

ゲームマスター
名前 冬野雪地
当サイト管理人。
TRPG経験 TRPG歴2ヶ月。「クトゥルフ神話TRPG」のプレイヤーを2回経験し、ゲームマスターは今回が初。この時点で「ソード・ワールド2.0」はルールブックを流し読みしただけで、リプレイすら見たことがない。テレビゲームのRPGは「ドラゴンクエスト」(特に3)が好き。
傾向 プレイヤーとしては「慎重にいって死ぬタイプ」だと言われる。実際、「クトゥルフ神話TRPG」のセッションでプレイヤーキャラを1度死なせ、悔し涙を流した。ゲームマスターとしては……?

プレイヤー1
キャラネーム ボッスン
キャラステータス ステータス(キャラクターシート風)
ステータス(テキスト)
TRPG経験 TRPG経験はないが、友だちが持っていた「ソード・ワールド2.0」のルールブックを読んだことはあるらしい。テレビゲームのRPGでは「ファイナルファンタジー」を比較的プレイしている模様。
傾向 日頃から知略を巡らせるゲームが好きだと公言してはばからない。利己主義な側面もままあり、弱者は切り捨てるべしの姿勢がかいま見える。そんな彼をTRPGの舞台に解き放った時、どのようなプレイを見せるのだろうか。

プレイヤー2
キャラネーム スイッチ
キャラステータス ステータス(キャラクターシート風)
ステータス(テキスト)
TRPG経験 TRPG経験はなし。テレビゲームのRPGは「ファイナルファンタジー」が大好きで、「ドラクエ」派のゲームマスターを篭絡しようと企んでいる。
傾向 自らが前に出るよりも、誰かを後方でサポートするのが大好きだという。ボッスンのプレイヤーとは真逆と言えるが、どのような作用をもたらすのか。

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2012年12月31日 公開