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ソード・ワールド2.0リプレイ 洞窟の音色(3) 反省会

振り返り

GM:初めてTRPGやってみてどうだった?
ジェニー:面白かったな。ただ、もうちょっと推理とかしたかった。
GM:うーん、あたふたとオリジナルシナリオを作ったというのもあるけど、やっぱり人に推理させるってなかなか難しいと僕も感じた。
ジェニー:あと、戦闘が単調だったなあ。ひたすらお互い武器で殴るだけだったし。

それは、ディプグレムリンが魔法を使えることをすっかり忘れてて、お互い武器攻撃しかしなかったこともあるけど、覚えてたとしても使わなかったはず。
何といっても一対一だったし、ジェニーよりディプグレムリンのほうがレベル高かったから、魔法まで使ったらジェニーの手に負えないことになっていただろう。
何にせよ、せめて2人いれば戦闘にもう少し幅が出ただろうが、1人で楽しい戦闘をさせる妙案はついに思いつかなかった……。

GM:何にせよ、面白いと思ってもらえたなら嬉しい。ホッとしたよ。これに懲りずにまた遊んでくれ。
ジェニー:おう。そのうちまたやろうぜ。

プレイヤーとゲームマスターの駆け引き

初めての完全オリジナルシナリオで四苦八苦したが、どうにか最後まで終えることができた。

前回やった時もそうだったけど、プレイヤーってゲームマスターからすると思いもよらない視点で疑問を投げかけてくるから恐ろしくも楽しい。
今回だと、ミックの趣味を聞かれた時はどうしようかと思った。
いったい何を考えての質問なんだと(笑)。
冷や汗のような脂汗のようなものをかきながら、咄嗟に思ったのは、雑貨屋の息子なんだから店で売れ残ったものなんかを使っていろいろ遊んでたんじゃないかなあと。
店が忙しくてなかなか両親に構ってもらえないけど、ものをいじって遊んでて、それで手先が器用になったって思い至ったら、それはまあしっくり来る。
そうしたら、秘密基地作ってたっていうのも、ミックが主導でやってたとすればあながちできないことじゃない気がした。
……なんてことを数秒のうちに思考し、どうにかジェニーに返答したわけだが、正直、「そんな設定は作ってない!」と言わなかった自分が奇跡に近い(笑)。
実際のどまで言葉が出かかってたし。

そんな風にして設定が生えたおかげで、ミックはそれなりに存在感があるNPC(ノンプレイヤーキャラ:ゲームマスターが物語の進行のために動かすキャラ)になった気はする。
そんなわけで、最後の宝箱のシーンで、予定にはなかったが咄嗟にオルゴールを入れてみた。 ゲーム中では一切語っていないが、ミックが作ったオルゴールってことにして、犠牲は避けられないまでもせめて形見だけは……といった形に収めたつもりではある。
どうにも暗いシナリオだよなあ……と途中から思い始めていたこともあり、多少は救いがあったことになればいいなあと……どうだろ。

それにしても、オリジナルシナリオ作ってみて思ったけど、世のゲームマスター様たちは偉大すぎるなあと思い知らされた。
よくもまあ面白いシナリオをああも準備できるなあと。
ソード・ワールド2.0だと、秋田みやびさんとか藤澤さなえさんとか、ベーテ・有理・黒崎さんとか。
単純計算で月一本はシナリオを作ってるはずで、本当に頭が上がらない。
初めてのオリジナルシナリオ作りを乗り越えたことだし、今後ゲームマスターする機会がある時もオリジナルシナリオに挑戦できればいいなあ。

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2013年2月25日 公開