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2011年9月の日記帳

2011年9月8日(木) 「大切なことは、全てドラクエが教えてくれた」

ドラゴンクエストの最新作「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」が発売されると発表されました。
最近ではあんまりゲームをやらなくなったこともあり、ドラクエの新作にも手を出してません。
(やったのは1、3、4、5。途中までやってるのが2、6って感じです)

小学生のときポケモンを途中で挫折した自分にとって、RPGは鬼門であり、長らく手を出さないできたジャンルでした。
転機となったのが中1の夏。
どういう経緯だったかは忘れたんですが、スーパーファミコンでドラクエ3をやりだしたんですね。
そしたら……面白い!
自分で好きなようにパーティ組み換えもできるし、何より自分にもできるくらい単純。
時間はそこそこかかりましたが、クリアすることができました。
自分にもRPGをクリアできたという感動は、今でも忘れられません。

プレイするにあたっては、攻略本ももちろん見てましたが、当時ADSLを導入したばかりのネット環境も駆使していました。
その頃はADSLが普及しはじめた時期でしたし、パソコンのスペックも Windows XP でメモリが768MBと当時としてはトップクラスの性能でした。
Windows Vista が発売されて以降のネット環境でもサクサク動作してましたから、当時としてはオーバースペックなほどで、相当恵まれたネット環境だったと思います。

そういったパソコン環境で攻略情報をサクサク集めると同時に、ファンサイトにも行くようになりました。
主に訪問していたのは小説サイトやイラストサイトでした。
最低限の設定にとどめているドラクエにおいては、作者が想像できる余地が大きく、それぞれの個性で広がるドラクエの世界に魅了されていたように思います。
同時に、個人の力でサイトを運営し、作品を創作できるということに感動し、その世界に自分も混ざりたいと思うようになりました。

サイトを運営してる人たちは、ホームページビルダーなどのソフトを使ってホームページを作っていましたが、ソフトは当然有料。
中学生の自分には手を出せませんでした。
そこで、ホームページを作成する基礎となるプログラム言語HTMLを覚えれば、最初から付属しているソフト「メモ帳」でホームページを作れるということを知った僕は、HTMLの勉強をし始めます。
初めて作ったのはこんな感じでした。

半分遊びでホームページを作ってみた。ホームページ作成用ソフトなんか一切使わないでやったから、相当大変だった。メモ帳にタグを直打ち・・・。でも、このほうがソフトを使うより確実ではあるから、いいといえばいいんだけど・・・。

何の飾り気もないこんな文章を表示させるのに、数日はかかった記憶があります。
でも、今まで見るだけだったものを自分でも作れるかもしれないという感動がそこにありました。

そして、問題はサイトの内容。
絵はとても人様に見せられるようなものじゃないので、小説にしようと思いました。
小さい頃から、物語を作ったり読んだりするのは大好きでしたから、それを形にしてみようと。
最初はまるでなってなくて、今読むと恥ずかしさで家を燃やせそうなくらいですが、人間書けばマシになってくるもので、読み返しても発狂しないようにはなっていきました。
(中学生当時に書いていたものは、残念ながら現時点では当サイトに載せていません(笑))
ただまあ、何というか、どんなに拙くても、当時の情熱というか、そういうものは今見ても伝わってくるんですよね。
だから、恥ずかしさで発狂しそうになるそれらを、今でもほとんど残してます。
あの頃を忘れないために。

元々ドラクエの世界と、それに心動かされた人々が創りだすネットの世界に惹かれてサイト設立へ向けて動いていたのに、5年経って遂にサイトを設立し運営してる今、ドラクエ作品がまるで公開されてないのはどういうことだよって感じですが……。
単純に言えば、上手く形にできなかったんですよね(笑)。
ドラクエの世界を描くからには、それなりに長い作品になるわけで、そのプロットをなかなかまとめきれなかったのと、形にできるだけの筆力がなかったのとで。
ストーリーの骨子自体は結構面白いと今でも思うのですが……。
いつかは形にして公開するかもしれないですし、その日は来ないかもしれないですし、分かりません。
ただ、来なかったとしても、それはそれでいい気がしてます。

こんなにも情熱を傾けて発信している人たちがいることを、教えてもらえましたから。

その後「オタク」や「同人誌」や「コミックマーケット」が世間に知られるようになり、「オタク」に対する強い偏見が続くようになっても、所詮は「何も知らない世間の偏見」だと反発してました。
僕の見てきた「オタク」が、そんなものじゃないと知っていたから。


とはいえ、できれば見たくなかった負の側面というのは確かにありました。
人間関係です。

今はすっかり少なくなりましたが、当時は交流のための「掲示板」が最盛期で、個人サイトにはあるのが常識と言えました。
しかし、掲示板がきっかけでサイトを止める人が多かったのも事実です。
書き込みに対して返信を返すのに疲れて止める人、管理人とファンとの間でトラブルになり(今の言葉で言う炎上)サイトが閉鎖に追い込まれた人。
少なからずそういったケースを目にして嫌になったのは事実です。

うちサイトには「掲示板」はありませんし、積極的にサイトの存在を世に知らしめるようなこともしていません。
サイト紹介ページでは、サイトを続けるのが辛くなったら無理して続けないとも書いています。
それは、こういったことを目の当たりにした経験から来ているものです。
大好きなサイトの管理人さんが疲弊して、絶望してサイトを閉鎖することほど、辛いものはありませんでしたから……。

そういったこともあり、自分の発言に責任を持ち、管理人さんに迷惑をかけるようなことがあってはならないと、当時の管理人さんとのやり取りは今でも全部残っています。
そんな思いでやり取りをして、「中学生とは思えないほどしっかりしてる」と言われたときに、大切なことは何なのか、少し分かったような気がしました。


あの頃から、気づけば8年も経ってることに驚きを感じます。
今でも奇跡的に交流が続いている人もいますが、サイトが縮小・閉鎖されてコンタクトが取れない人もいます。
(むしろそっちの方が多いかもです)
でも、ドラクエを媒介として得たものは、残り続けると信じてます。
僕に大切なことを教えてくれたドラクエを、ドラクエを愛していたみなさんを、一生忘れません。





……思いを上手く形にできないのは、あの頃と変わらないなあ……。
……文章って難しいです……。

みなさまからのコメント

2011年9月12日(月) 名前:yosuke
ドラクエ3がラスボス直前で止まってるんですが、どうしたらよいでしょうか?
ラスボスのゾーマの城に突入してますか?
突入できない状態であれば、「たいようのいし」「あまぐものつえ」「せいなるまもり」の3つのアイテムを集めて「にじのしずく」を手に入れる必要があります。
突入してるなら、途中で父オルテガとの再開イベントがあるので、そこでモチベーションを高めるといいでしょう。
ゾーマは正直かなり強く、中盤以降ニ・三人死んでる状況がざらにあります。
序盤で叩けるだけ叩き、あとはひたすら耐えましょう。
「ひかりのたま」を使って弱体化させるのは必須、あとは回復魔法でダメージを与えるのが有効です。

個人的には「ドラクエ3」が一番面白いと思ってるので、クリアに向けて頑張ってください。
僕は、途中になってる「ドラクエ2」を再開させるとします。