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2014年11月の日記帳

2014年11月15日(土) 「AC版初代ぷよぷよ」

このサイトに書くのも随分と久しぶりになってしまいました。
なんと1年半前の大学生最後の日以来のことのようで、HTMLタグに懐かしさすら感じてしまいます。

まあ、それだけ社会人として生きるのはたいへんだったということで。
その他サイトのコンテンツも更新できるチャンスがあればしたい所存です。

さて今回は、社会人になってからも奇跡的に続けてきた趣味の一つ、ぷよぷよの話です。
興味ない方には申し訳ないくらい濃くて長い話なので、そのつもりでいてもらえれば。



ゲームセンターの「ぷよぷよ」

「ぷよぷよ」は今更説明がいらないくらいメジャーなパズルゲームで、1990年代にはコンパイルという会社が制作、2000年代からはセガが制作を続け、2014年現在に至るまで絶えず新作が出続けています。
今現在は派生作品である「ぷよぷよ!! クエスト」(スマホ版アーケード版があり)を除けば、PS3やWiiUなどのコンシューマでの新作がメインで、最新作の「ぷよぷよテトリス」は PS3 / WiiU / PSVita / 3DS で発売されている状況です。

そんなわけで、今ぷよぷよを遊ぼうとしたら家庭用ゲーム機を使って遊ぶのがメインになるのですが、実は少ないながらもゲームセンターでも遊ぶことができます。
ただ、アーケード版として制作されたぷよぷよは既にかなり古いものが多く、1992年稼働開始の「ぷよぷよ(通称、初代ぷよ、ぷよ1とも)」、1994年稼働の「ぷよぷよ通」、1996年稼働の「ぷよぷよSUN」、そして2003年稼働「ぷよぷよフィーバー」。
以上4つがアーケード版として作られた作品ですが、どれも10年以上前のものなので置いてある場所はいまや貴重。
置いてあるのを見たら拝まなければならないくらいの存在になってしまいました。


今回そんなアーケード版の話をするきっかけというのが、この前ぷよぷよ通が置いてある仙台のプレイランド エフワンRに行ったことでして、そこで遊んだぷよぷよが「楽しかった」んですね。
言葉でうまく表現しづらいんですが、家でやるのとはちがう「何か」を感じたんですね。


周りにもゲームを遊んでいる人がいる一体感や高揚感なのか――。
家では触れられないレバーやボタンの操縦感なのか――。


ぷよぷよを長く遊んでいるプレイヤーや、全国トップクラスのプレイヤーがよく「アーケードが一番おもしろい」と口にするのを聞いて、正直なところ「昔はよかった」なんていう懐古主義に浸っているだけなんだろうと思っていたところがありました。
でも、今まさに触れた感触は、それもなくはないけどそれだけではない、と感じさせるものであり、頭によぎったのは「またやりたいなあ」だったわけです。



で、アーケードのぷよぷよの魅力に惹かれた僕は、どこか自分が行ける範囲で遊べる場所はないだろうかと調査を進めることになります。

2014年現在ぷよぷよが置いてあることで有名なゲームセンターは、関東の蕨デイトナ(埼玉県)・津田沼エース(千葉県)・マットマウス鹿島田新川崎(神奈川県)、そして名古屋のGAME BOX Q2(愛知県)あたりで、今でもしばしば大会が開かれるくらいなのですが、東北在住の自分にとってはそうそう行ける距離でもなく。
仙台プレイランド エフワンRはもちろん東北ですが、その時は会社の出張で仙台に行っただけで、仙台に気軽に行けるような場所にはいないのでこれも厳しい。
ただ、ちょっと調べた限りでは東北にはここ以外ないっぽかったので、当分は諦めようかと思ったのですが……。

こういう時、自分って変なスイッチが入っちゃうんですね。
「ない」って言われたら「あるかもしれないじゃん」って思っちゃう。


というわけで大捜索開始(笑)。

行ける範囲のゲームセンターは洗いざらい調べ、ツイッターやmixi、各地の対戦会のブログなどネットに残された痕跡は全て辿る……。
こういう不毛な作業は妙に気合を入れてやりたがるのが自分なんですよね。
でも、そんな自分は嫌いじゃない(笑)。

そんなわけで作り上げられたのが下の図。
とても大きい画像なので、リンク先に飛んでご覧ください。


AC版ぷよぷよ筐体設置ゲームセンター(PNGファイル、92KB、1113*1735)


ほとんどネット情報を参考にして作ったので、全体的に怪しいところはありますが、アーケード版のぷよぷよに興味があるという人にはひとまず参考になるかと。

「通」が圧倒的に多いのは、単純に競技人口が多いからネットに情報が流れる確率が上がるからで、「SUN」がほとんど記載されてないのは対戦ゲームとしての人気がないゆえに誰も見向きもしない結果なように思います。
実際はどの機種も全国に同じくらいありそう。

で、肝心の東北には仙台以外にも青森に2件発見。
しかも僕の好きな「初代ぷよぷよ」があって十分に行ける場所だということで、早速乗り込んでみました。



青森のAC版初代ぷよ(1) ジョージア・アクタス

ジョージア・アクタス

まず1件目は「ジョージア・アクタス」。
青森駅から徒歩10分くらいの場所にあり、アオモリボウルというボーリング場の1階のゲームセンターです。

実は最初昼間に行った時シャッターが閉まっていたので潰れたと思い込んでいたのですが、ちゃんと確認したら立派に営業していました。
勘違いした原因は営業時間で、土日こそ11時〜20時ですが、平日はなんと17時〜20時までしかやっていません。
行く際はご注意を。

中に入ると、びっくりするくらい人がいません。
というより最初入った時は誰もいなかったので、やはり営業してないと勘違いしたくらいです。
あくまでボーリング場がメインということでしょうか。
広さも特別広いというわけではないのですが、それにしても一番多い時で7、8人しか見かけないというのは寂しいもの。
中に置いてあるのは音ゲー2、3個にクレーンやスロットやマリオカートなど。
そして肝心のビデオゲームは筐体が8台置いてあり、その真ん中に位置するのが「初代ぷよぷよ」です。


筐体


さて、肝心の初代ぷよ筐体なんですが、画像のミスでもなんでもなくそのままです。
驚いたことに画面真っ白です(笑)。
ギリギリぷよの色は見分けられますが、かなりきわどいです(苦笑)。

基板がやられているのか、筐体自体に不具合があるのか、あるいは画面の設定ミスなのか……。
筐体のことはさっぱり分からないので、直せるような状態なのかも検討がつきません。

レバーやボタンに関しては良好なのでとりあえずこの状態でプレイしました。
この状態で長時間やってると目が疲れるので、ちょくちょく休んでプレイすることになりました。。

画面に関しては非常に勿体無い状態ですが、これまで唯一触ったことのないアーケード版のぷよぷよが「初代ぷよぷよ」だったのでとても感慨深いものがありました。
ぷよぷよをやる人どころかゲームセンター自体に人が全然いないので、広い空間で一人ポツンとプレイしてるのはちょっと寂しさもありますが、集中できるという意味では良い環境かもしれません。

あと、ここはなんと1クレ20円!
普通なら1回50円なので超安いです。
この前2時間やった時で240円しかかからなかったのでお得といえばお得ですが、やりっぱなしだったのに店側に全く利益にならなそうなこのインカムで果たしていいのか、とはちょっと心配。
店側に残してもらうためのアピールができるのはインカム、というのがゲームセンターの宿命ですから。

誰もいない解放感と、誰もいない不安感を抱えながらジョージア・アクタスを後にしたのでした。



――というのが先月行った時の状況だったんですが、数日前に行ったところ変化が。
モニターの状態が悪化していました。
前の状態でも結構画面が白くてたいへんでしたが、その時よりも更に白くなり、一部変な横縞が出ていました。
ここまで来ると人にプレイを薦められる状態ではなく、むしろ目のことを考えてプレイしないでくださいと言わざるを得ない具合です。

店員さんとも話したんですが、古い筐体なのでいかんともし難く、これ以上はどうにもできないとのことでした。
自分でも調べてみましたが、ぷよぷよで使われる筐体「ニューアストロシティ」は近年モニターの劣化が激しく、素人には手出し困難とのこと。
ここで使われているものもモニターの劣化が進んだものと思われます。
ここのゲームセンターの他の筐体も、修理されずに放置されているものがいくつかあるため、映らなくなったらそれっきりになる可能性が高いです。
もしかしたら触れるのは今のうちかもしれません。
おすすめはできかねますが。


ジョージア・アクタス データ
住所 青森県青森市安方1-9-15 アオモリボウル内1F
(グーグルマップ)
営業時間 平日:17時〜20時
土・日・祝日:11時〜20時
設置筐体 初代ぷよぷよ(仲良し台:1台の筐体に1Pと2Pが隣り合わせになっている台:1台)
(以前は通があったようだが、現在は撤去されている)
プレイ料金 1回20円
リンク http://www.aomoribowl.com/


青森のAC版初代ぷよ(2) 八甲田スポーツセンター

八甲田スポーツセンター

青森市にもう1箇所あるのが「八甲田スポーツセンター」。
ここに置いてあるのも「初代ぷよぷよ」です。

ここはゲームセンターではなく、名前の通りバッティングセンターを始めとした複合スポーツ施設になっています。
ストラックアウトや卓球台のみならず、テニスの打ちっぱなし(?)まであり、ゲームなんて不健康な遊びよりもスポーツを楽しみたい場所です。



ここの画面は至って普通。
レバーもボタンも良好です。

ただ……筐体のところに照明が全くないんですよね。
画像でもそこそこ暗く感じると思いますが、実際ここにいるとゲームの画面だけがギンギンに光ってるような感じです。
ゲームコーナーに人がいるのを見たことがない(バッティングセンターとかにはそこそこいます)くらいの過疎っぷりなので、節電のためということでしょうがだいぶ暗いです。

あと、どうやらエアコンはないらしく、今の時期は寒いです。
行った日は気温1桁で、寒さで手が痛くレバーやボタン操作が辛くなったのもあって中断しました。
あとで調べたら冬期間は休業とのこと。
バッティングセンターと考えれば当然とも言えましょうか。

ちなみに、ここは100円入れて2クレできます。


八甲田スポーツセンター データ
住所 青森県青森市幸畑谷脇63-1
(グーグルマップ)
営業時間 平日:10時〜22時
土・日・祝日:9時〜22時
(12月〜3月の冬期間は休業)
設置筐体 初代ぷよぷよ(仲良し台:1台)
プレイ料金 100円で2回
リンク http://takashige-group.jp/hakkoda/


初代ぷよぷよスコアアタック

このようにして念願のアーケード版初代ぷよぷよに触れることができたわけですが、それと同時に始めたのがスコアアタックでした。
いろいろ思うところがあって人と対戦するモチベーションが上がらないでいたんですが、スコアアタックを自分でやり始めてから、ぷよぷよのやる気がまた出てきたというのがあります。

対戦をやる意欲が減ったのはいろいろありますが、ぷよぷよの対戦は、間を空けるとすぐに実力が落ちるというのも大きかったと思います。
社会人になって仕事ある日は帰って即就寝、やっと休みの日になったら疲れから昼過ぎまで寝てしまい、ぷよぷよやる気力はせいぜい1時間くらい……なんて状態だったので、その1時間でやれるのは練習モードで操作感覚を取り戻すのがやっと。
やっと感覚が戻ってきた頃には気力が限界に達して寝落ち。
かといって何も準備せずに対戦を挑むと2、3連鎖を組むこともままならなくて勝負にならず、せっかくの対戦相手に申し訳ない……という状態が長いこと続き、対戦を当分控える決断に至りました。

好きなのにやれないモヤモヤを抱えていた自分にとっては、CPU対戦によって点数を稼いでいくスコアアタックはいい視点変更になったように思います。
CPU相手であれば、たとえ操作感覚がダメでも調子が悪くても申し訳ない気持ちにはならないし、ちょっとやりたい時でも手軽に始めて自由に止められるので、自然とぷよに触れられる回数が多くなったのは大きいです。

そんなわけで、今はアーケード版初代ぷよぷよと、Wiiで配信されているVCA(アーケード完全移植版)初代ぷよぷよでのスコア稼ぎに挑んでいます。
いずれまた対戦もやれたらと思いますが、当面はこちらの楽しさに触れていきたいなあと。

で、スコアアタック――特に初代ぷよぷよのスコアアタックは全く知られてない(競技人口はいても片手で数えられる程度?)ので、簡単に説明しますと。
初代ぷよぷよでは、一人で遊ぶモードの場合CPUと対戦していくことになります。
その場合に難易度の異なる3つのステージが用意されており、「やさしい」なら3キャラ、「ふつう」なら13キャラ、「むずい」なら10キャラと対戦することになります。
このうち「ふつう」のステージのCPU対戦を進めてより多くのスコアを稼いでいくのが、初代ぷよぷよのスコアアタックになります。

ぷよぷよにおいてスコアを稼ぐとは、大きい連鎖を仕掛けて放つことにあるので、単純にいえばとにかく大きな連鎖を組んでいけばいいということになります。

しかし……これがなかなか難しい。
相手がいない所謂「とことんぷよぷよ」であれば脇目もふらず積み上げていけばいいのですが、あくまでCPUとの対戦である以上、常にCPUからのおじゃまぷよ攻撃がくるため、思うように組めないことがしばしばです。
しかも、後々のシリーズにはない「初代ぷよぷよ」の独特の仕様がプレイヤーを苦しめることになります。

一番大きいのは「相殺」がないことです。
次の「通」以降であれば、相手から2連鎖がきた時にこちらも2連鎖で打ち返せばおじゃまぷよが相殺されておじゃまぷよを降らせないことができます。
しかし「初代」では相殺がないため、たとえたった1連鎖であったとしても防ぐことができません。
連鎖を大きくするには常にフィールドがきれいな状態であることが望ましいため、攻撃を防ぐすべがないというのは辛いものがあります。
ましてや4連鎖や5連鎖といった致命傷に至るだけの攻撃を仕掛けられた場合、為す術もなく死亡するより他ありません(逃げ切る、という方法もなくはないですがまず無理です)。

他にも、左回転がなく右回転しか出来ないこともプレイヤーを苦しめます。
ぷよぷよは見える範囲で12段分の高さがあり、その上に見えない13段目がありますが、こうした上の段に乗せるためには左回転が必要になることがあります。
「初代」ではこの影響で13段目や12段目に乗せられないことがしばしば発生し、ひどい時は11段目すら厳しいこともあります。

他にも違いはいくつかありますが、「通」をやったことがある人ほど「初代」であることを意識しないと思わぬところで苦しめられる厳しい競技といえます。



さて、ここまで偉そうに語ってきた自分は果たしてどれほどのスコアを叩き出しているかというと、この前アーケードで出した最高記録が、48万5451点でした。

……えー、全然すごくないです(苦笑)。
素人には絶対出せない点数なのは確かですが、それなりにやってる人からすればお話にならないレベルです。
これから精進します……。

ただ、基準がないと良し悪しも測れないので、スコアに関してもう少し詳しく説明していきます。
まず、ぷよぷよをあまり知らない人がやれば恐らく10〜20万点くらいだと思われます。
そして、全13ステージを速攻5連鎖で全てクリアするとだいたい30〜35万点くらいになります。
自分のスコアは48万点だったので、これよりは大きい連鎖組んでます。
確か最初のドラコで7連鎖くらい、次のすけとうだらで13連鎖、スキヤポデス10連鎖くらい、あとは5〜7連鎖くらいで進めていき、ラスト前のルルーで死亡、という感じの流れだったはずです。

では現在の全国一位の記録はいくらか。
それは、1998年5月に水無月愛理さんが記録した、280万1414点……文字通り桁が違ったよ……orz

今の自分では100万点すら遥か遠い世界なので、先はまだまだ長いことになりそうです。
なお、アーケードをほぼ忠実に移植したメガドライブ版(ただし左回転があり)で参考記録ながら、drapomさんが297万点を出したそうで、スコアアタックのトッププレーヤーが本気を出せば300万点も夢ではなさそうです……。
なんて遠い世界なんだ……。

初代ぷよの対戦の世界では、初見では理解不能、始めて挑戦した人はフルボッコにされるようなハイレベルな状況であることから「人外魔境の世界」なんて呼ばれることもありますが、その初代ぷよの人外魔境ぶりは対戦の世界だけではなかったようで……。
通のスコアアタックだと、全一記録を取るためにゲームセンターの近くに引っ越した、というHIROさんのような方もいらっしゃったりと、ぷよぷよの世界はなんと奥深いのだろうと思います。
通においては、全一記録はdrapomさんの144万点(ただしアーケードではなく家庭用ゲーム機WiiのVCA)、アーケードだと「アルカディア」という雑誌のハイスコア集計記録上は水無月愛理さんの142万点。
このどちらも超えるという執念を燃やすHIROさん(現在最高記録は139万点)を、スコアの魅力に取りつかれた人間として応援したいところです。

ただ、いわゆる通勢ばかりがスコアアタック頑張ってるのは寂しいので、初代勢として、初級者勢として、自分なりに初代ぷよぷよスコアアタック楽しんで頑張ってみようと思います。



……今とりあえずの目標は60万点^^;

みなさまからのコメント

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