ここのところ、新しく手に入れたパソコンとの格闘やその他もろもろと戦っておりました。
書きたい日記のネタが次々出てくるのに、なかなか書けなくてモヤモヤしてました。
とりあえず、早めに書いておきたいことを。
僕が大好きなゲーム作品『うみねこのなく頃に』の制作メンバーの一人である、BTさんが、7月に亡くなられていたそうです。
『うみねこ』は、ゲーム制作サークルの07thの製作によるもので、シナリオは竜騎士07さんが執筆しており、通常『うみねこ』といえば竜騎士さんの名前がまず第一に挙がります。
BTさんはその中で、裏方の仕事に徹しており、ホームページ管理を中心に活躍していました。
掲示板でも丁寧にコメントを返されるなど、ファンの方のことを第一に考えてくださる方だなと思っていました。
それだけに、BTさんの死は晴天の霹靂。
全く考えもしていませんでした。
だって、ほんの数カ月前の、BTさんの姿が映った写真が目の前にあるんですよ?
僕は『うみねこ』攻略のために、各エピソードの真相解明読本を全部揃えています。
その中には、07thのメンバーの座談会が記載されており、メンバーの写真も載ってるんです。
現時点での最新発行分のEpisode4の座談会は、亡くなる5カ月前の2月開催となっていました。
そこには、それまでと何も変わらないように見えるBTさんの姿があるんです……。
そして、その一ヶ月後の3月には、ファン開催のイベントにも姿を現したそうで、直接会ったファンの方もいたそうで、その時も、元気な姿でいたそうです。
そんな風に聞けば聞くほど、なぜ今BTさんが……という思いが抜けずにいます。
竜騎士さんは言っていました。
『うみねこのなく頃に』、そして前作『ひぐらしのなく頃に』はBTさんを喜ばせたくて作ったと。
それくらい信頼のおける親友だったそうです。
作品がいよいよ佳境を迎えるこの段階での旅立ちは、BTさんにとっても竜騎士さんにとっても無念だったことだろうと思います。
でも、だからこそ、竜騎士さんにはこの作品の結末をしっかり書ききって欲しいと思います。
BTさんにも、作品はきっと届くでしょうから。
BTさんの訃報がホームページで書かれていたのを見た時、頭を殴られたような衝撃が襲いかかってきました。
あまりにびっくりして、しばらく何も考えられなかったです。
それと同時に、何かが引っ掛かりました。
この感覚、最近味わったことがある。
何だろうと考えてみると、思い出しました。
できれば思い出したくない、ちょうど一年前のことでした。
8月4日のことです。
歌手の河井英里さんが癌で亡くなられました。
河井さんも、僕が大好きな作品『ARIA』に関わられていた方で、また、BTさんと同じように、亡くなる少し前に元気な様子を伺っていたばかりでした。
河井さんの歌を聴いた時の衝撃が忘れられず、以来応援していたのですが、まさか『ARIA』完結のわずか5カ月後にこの世を去られてしまうとは思いも寄らないことでした。
暑さの厳しい8月の始め。
僕は、湧きあがってくる汗やその他いろいろなものを堪えるのも忘れ、茫然としていることしかできなかったことを覚えています。
そして、この話はまだ続くでした。
茫然としている時間もそこそこに、不幸な物語の続きが、その裏で紡がれていたと知るのに、そう長い時間は必要ありませんでした。
後編へつづく